いよいよ10月10日(土)公開迫る!!!
パンドラの匣/MySpaceパンドラの匣/オフィシャルサイト太宰治生誕100年!
今なお新しい読者を獲得し続けている”現役”の小説家である。今年から来年にかけ
て、「ヴィヨンの妻」(47)「斜陽」(48)、「人間失格」(48)と、太宰作品を原作とした映画が立て続けに公開されるものの、『パビリオン山椒
魚』(06)で映画ファンの度肝を抜き、スマッシュ・ヒットを飛ばした若き天才監督!冨永昌敬が選んだ「パンドラの匣」(46)は、ズバ抜けて異質だ。
終
戦後、結核療養のため山里の健康道場に入った青年・ひばりは、年齢や境遇も異なるキャラの立った仲間たちに囲まれ、「新しい男」になることを目指す。生命
力に溢れた看護婦さんたちへの甘酸っぱい気持ちや、結核による突然の仲間の死……などなど、日々の心の揺れを、親友宛ての手紙にこまめに書き続ける。しか
し、ひばりの、「この世に不幸をまき散らしたパンドラの匣の隅に、”希望”の文字が書かれていた小さな石を見つけた」というギリシャ神話に通ずるポジティ
ヴな世界観は変わらない。
そう。「パンドラの匣」は、太宰のサニーサイドなのだ。
脚本も手がけた冨永監督は、原作だけで
なく、太宰が底本とした「木村庄助日誌」も参考にしつつ、「ひばりの自意識過剰な手紙は、ブロガーのノリツッコミと同じだ」、「死と隣り合わせにいながら
も、お互いアダ名で呼び合う世間から隔絶した健康道場は、ある意味、ユートピア。学園モノと捉えてよいのでは?」と、現在の感性で鋭く解釈。今読んでも面
白い小説を、21世紀ならではの青春映画として甦らせた。